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浜田和幸、ウエンツ 語っていたリセット

浜田和幸です。

タレントのウエンツ瑛士(32)が、舞台の勉強のため10月から英国・ロンドンに留学し、9月末から芸能活動を一時休止することを28日、日本テレビ系『火曜サプライズ』や自身の公式サイトで発表した。
 突然の発表で日本中が驚きに包まれたが、ORICON NEWSはちょうど1年前にウエンツにインタビューを行い、「一度リセットしてみるのもいいかな」「自分のために働けるのは、今しかない」という言葉を聞いていた。

ここで改めて、1年前のウエンツのインタビューを再掲する。
その言葉の裏にあるウエンツの思いをぜひ感じ取っていただきたい。

◆上手く回る仕事のサイクル、「これでいいのかな?」という気持ちも

――現在はバラエティーが主体のように見えますが、ご自身では仕事のバランスをどう考えていますか?

【ウエンツ】今はコンスタントにお仕事をいただけているので、バラエティーが多くなっていますが、
突然なくなることもあり得ますからね。

自分で配分を意識しなくても、その時々の流れで変わっていくものだと思っています。

ただ、これ以上バラエティーを増やすと、他のことをする時間はなくなってしまうかな、
という気もしています。

僕は毎日が楽しくないとイヤなので(笑)、
そういう意味でも余白は大事なんです。いろんなことをやってみたいのと、
例えば『火曜サプライズ』などで様々な方と交流していくうちに、
僕自身が変化していくというのが重要といいますか。

――映画『禅と骨』(昨年9月公開)では、日系アメリカ人の禅僧、ヘンリ・ミトワさんを演じています。

【ウエンツ】監督いわく、「時代は違えど血筋が似ているから、
たとえば他人からの視線に感じることなど、2人に通じるものがあるかもしれない」と。頭で考えずに自然にやってほしい、という感じでしたね。

――映画出演は約4年ぶりになりますが、現場はいかがでしたか?

【ウエンツ】久々に、モノ作りの現場は体感させてもらいました。
自分の仕事のサイクルにはない異物が入ってきた感じで、よくも悪くも歯車がズレた感覚で、
逆にその刺激がおもしろかった。

自分のサイクルが上手く回っているのも好きだし、ありがたいんですけれど、
不思議なもので「これでいいのかな?」という気持ちも出てくる。

メンドクサイですよねぇ(笑)。作品へ向けられた熱量がとにかくすごくて、
生活のために働くというよりは「作りたいから作るんだ」という気持ちが伝わってきて、
いろいろと刺激になりました。

◆将来結婚するのであれば「自分のために働けるのは、今しかない」

――現状に満足して楽しんではいるけれど、大胆な冒険もしたい?

【ウエンツ】僕は今年32歳になるんですけれど、一度リセットしてみるのもいいかなという気持ちもあります。出来上がったら出来上がったで、壊したくなるんでしょうかね(笑)。

これまでは流れに乗って仕事をしてきた部分もあり、自分から「こういうことがやりたい」と
意思表示をしてやってきたわけではないんです。それに、
地元の友だちはみんな結婚していて、自分というよりは家族のために働く段階に来ている。

もし、将来自分も結婚するのであれば、自分のために働けるのは、今しかないんですよね。

――破壊するなら今だと。

【ウエンツ】いや、破壊しなくてもいいのかもしれないですけど(笑)。

今後も芸能界でやっていくとして、人と違う視点や感覚を持つために、
もう一度やり直すのもありなんじゃないかなと思うんです。

タレントは2回売れなきゃいけない、と言われるじゃないですか。

まず一度、名前が広く知られて、落ち着いてきたところでもう一回ブレイク…という。

自然と落ち着く場合もあると思いますが、自分で落としてみるのも手というか。

◆「例えば中居正広さんみたいに…」何かに寄っていくことへの疑問

――子どもの頃から『天才てれびくん』(NHK教育)などで活躍されてきましたが、キャリアが長いからこその変化なのでしょうか。

 

浜田和幸

【ウエンツ】僕が思うに、早くから仕事をしている分、
人よりも早く収入を得ていたからじゃないかなと(笑)。

人生について考える前に、すでに仕事を始めていましたから。

自分を磨きたいなんて言いつつ、チャレンジして失敗してもいいという気持ちがあるのも、

そのせいかもしれない。あと、年々、誰かに近づいていると捉えられるのも、あまり好きじゃないんです。

――先輩方の道を追っていく感じが?

【ウエンツ】おこがましいですけれど、例えば中居正広さんみたいに…という感じで、
活躍してらっしゃる方と同じ方向に進んでいるというか。すごくありがたいんですよ。

でも、自分は人と違うところを目指して芸能界に入ったつもりだったのに、結局なにかに寄っていっている。
自分らしくいたいという考えを快く思わない人もいるだろうし、
もしかしたら仕事も減るかもしれない。でも自分としては、
同じような技術を得るよりは、思うようにやっていって、結果的に身についたもので勝負したいんです。

――『禅と骨』のヘンリさんもそんな感じですよね。

【ウエンツ】そうそう! ヘンリさんは家族を巻き込みつつ、一緒に幸せにするぞという度胸や根性が据わっている。そもそも僕なんて、奥さんも子供もいない。何も背負っていないですから、今は好きなようにできるんです(笑)。

――ウエンツさんの30代、何があるかわからないですね。

【ウエンツ】いや、そう来られると「はい!」とは言いにくいんですけど(笑)。

 

 ウエンツは幼少期からモデルとして活動し、1995年からNHK教育(当時)の『天才てれびくん』に5年間レギュラー出演。バラエティーで活躍するほか、俳優として映画『ゲゲゲの鬼太郎』(2007)の主演を務め、小池徹平とのユニットWaTでは歌手として2005年にNHK紅白歌合戦にも出場した。現在は日本テレビ系『火曜サプライズ』やテレビ朝日系『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団』などにレギュラー出演中。

浜田和幸でした。